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将来の見通しが立ちにくい現代の市場環境において、AX(アジャイルトランスフォーメーション)やDX(デジタルトランスフォーメーション)の必要性の高まりとともに、スクラムと呼ばれるフレームワークが多くの企業で注目を集めています。スクラムはプロスポーツ競技などと同じように、ルールは比較的簡単に覚えられますが習得は難しいとも言われています。

この記事では、無料で参照できるスクラムの解説書について紹介します。

スクラムガイド

「スクラムガイド」は世界で最も有名な解説書の一つです。スクラムの提唱者であるKen SchwaberとJeff Sutherlandによって2010年に最初のバージョンが公開されました。2022年8月現在、「スクラムガイド2020」が最新版で、日本語を含む多くの言語に翻訳されています。

スクラムガイド2020の本文は、スクラムの目的定義から始まります。

  • スクラムガイドの目的
  • スクラムの定義
  • スクラムの理論
  • スクラムの価値基準

その後、スクラムチーム、スクラムイベント、スクラムの作成物ごとの目的定義が続きます。

  • スクラムチーム
    • 開発者
    • プロダクトオーナー
    • スクラムマスター
  • スクラムイベント
    • スプリント
    • スプリントプランニング
    • デイリースクラム
    • スプリントレビュー
    • スプリントレトロスペクティブ
  • スクラムの作成物
    • プロダクトバックログ
    • スプリントバックログ
    • インクリメント

上記であげた各要素の目的定義を理解できるようになるまでは、スクラムガイドを何度も読み返しながら、実践を繰り返すと良いでしょう。

フレームワークの各要素には特定の目的があり、スクラムで実現される全体的な価値や結果に欠かせないものとなっている。スクラムの核となるデザインやアイデアを変更したり、要素を省略したり、スクラムのルールに従わなかったりすると、問題が隠蔽され、スクラムの利点が制限される。場合によっては、スクラムが役に立たなくなることさえある。

スクラムガイド

また、スクラムガイドは世界でスクラムを利用するユーザーの増加に合わせて、たびたび更新されるため、常に最新版を手元に置いておきましょう。

SCRUM GUIDES

スクラムリファレンスカード

スクラムリファレンスカードはMichael JamesとLuke Walterによって公開されています。当社のパートナーでもあるMichael Jamesは、スクラムの提案者であるKen Schwaberにより認定スクラムトレーナー(Certified Scrum Trainer®:CST®)としての認定を受け、日本とアメリカを中心に活動しているスクラムのエキスパートです。

スクラムリファレンスカードは、文章だけでなく図や例も多用しているため、スクラムガイドをより具体的に理解するための助けとなるでしょう。また、ウォーターフォールとの違いやスクラムが適切な状況についての解説は、計画駆動型開発に慣れた方々にとって有益な情報かもしれません。

2022年8月現在、「スクラムガイド2020」に対応したバージョンが公開されていますので、最新版のスクラムガイドと合わせてご活用ください。

スクラムリファレンスカード(日本版)

LeSSのルール

LeSS(Large-Scale Scrum)は、Bas VoddeとCraig Larmanによって考案された大規模なスクラムフレームワークです。当社所属のBas Voddeは、アジャイル・リーンの製品開発に関連するコーチ、プログラマ、トレーナー、および著者であり、シンガポールとオランダを中心に活動しています。

LeSSのルールは2チーム〜8チーム(およそ10名〜100名程度の組織)で、スクラムを有効活用するために考案されたフレームワークです。ただしLeSSはスクラムガイドで定義されたシンプルさを損なわないように、余計な役割やプロセスを追加することはしていません。一例として、上限である8チームにLeSSを適用する場合でも、プロダクトオーナーは1名、プロダクトバックログは1つというスクラムの原則に従いますし、プロダクトオーナーの責任も通常のスクラムと変わりません。LeSSのルールはスクラムの原理原則が前提となるため、まずスクラムの理解と実践能力が必要です。前提をクリアした上でスクラムを適用する組織の規模が大きい場合、LeSSのルールを参考にすると良いでしょう。

より大規模な組織(8チーム以上)にスクラムを適用する場合は、LeSS Hugeというフレームワークもありますが、これより小さな規模でLeSS Hugeを導入することは避けましょう。

LeSSのルール

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