スクラムマスターの役に立つ認定資格・研修・トレーニング

スクラムの実践が難しいとされている理由の一つに、姿勢やマインドセットの習得があります。特に、スクラムマスターには、プロダクトオーナーとチームが、スクラムを最大限に活かせるように導くために、より磨き上げられたスキルが求められます。

スクラムマスターのスキル

スクラムマスターには、次のようなスキルが求められます。

  • ティーチング(Teraching):知識や技術を教え与える。
  • ファシリテーティング(Facilitattion):活動(チーム活動や議論等)を促進する。
  • メンタリング(Mentoring):対話を通じて人生観などに対する気づきを促す。
  • コーチング(Coaching):問題解決や目標達成のための気づきを促す。
  • シチュエーショナリング(Situationaling):状況を把握して対応する。

このようなスキルは、個人の経験やキャリアによる部分も大きく、一朝一夕での習得は困難です。スクラムの実践や研修・トレーニングの活用により、効率よくスキル習得をしていく必要があります。

スクラムマスターの姿勢・マインドセット

チームの自己組織化をサポートしていく上で、スクラムマスター自身が思い込みを排除した本質的な考え方をもっていることが必要になります。そのためスクラムマスターは、スクラムに関する知識を保有しているだけではなく、自律的な組織へと導けるだけの姿勢やマインドセットをもっていることが求められます。

スクラムマスターの研修・資格

代表的なスクラムマスター研修として、認定スクラムマスター(Certified ScrumMaster®:CSM®)研修・トレーニングがあります。
認定スクラムマスター(CSM®)研修・トレーニングは、トレーニングの中でスクラムマスターとしてのスキルをさまざまな体験によって学んでいきます。座学や書籍だけでは得ることが難しい、姿勢やマインドセットといったスクラムマスターのベースとなるスキルを習得するうえで非常に効果的です。

認定スクラムマスター(CSM®)研修・トレーニングは、世界中でさまざまなトレーナーにより開催されています。日本国内では、Odd-e Japan代表であり、日本人唯一の Scrum Alliance® 認定トレーナー(CST®)である、江端一将のトレーニングを開催しています。
日本語による認定スクラムマスター研修を行っているのは、Odd-e Japanのみとなります。
また、各国から招いた認定トレーナー(CST®)のコースも開催しているので、各認定トレーナーの特徴に合わせて複数受講することも、経験や自信の向上につながるでしょう。
Odd-e Japanの認定スクラムマスター(CSM®)研修・トレーニング

スクラムマスター向けのコミュニティ・勉強会

スクラムマスターに求められるマインドセットの理解を深める手段として、コミュニティや勉強会の活用があります。スクラムの有識者や同じ悩みを抱える実践者との交流により新たな気づきを得ることで、自身のマインドセットの醸成にもつながります
各地で日々開催されているコミュニティ、勉強会をいくつか紹介していきます。

Scurm Masters Night!(スクラムマスターズナイト)

東京、大阪、福岡で開催されている、スクラム実践者向けのイベントです。

スクラムマスターのための、スクラムマスターによる参加者全員が主役な課題解決型イベント

とあるように、本コミュニティは、オープンスペーステクノロジー(OST)形式で、参加者が抱える悩みや課題の解決のヒントを見つけることを目的としたコミュニティです。

主な開催地:東京、大阪、福岡
Scrum Masters Night!(スクラムマスターズナイト)

すくすくスクラム

日本人唯一のScrum Alliance®認定トレーナー(Certified Scrum Trainer®:CST®)保持者である江端一将が、スクラムのプラクティスを活用した現場改善の探求のために設立したコミュニティです。近年はイベント開催はありませんが、2009年頃から40回以上のイベントが開催されています。

すくすくスクラム(活動未定)
すくすくスクラム仙台(* 活動中)

アジャイルひよこクラブ

対象は「プロダクト開発現場に関わっている全ての人」で、コミュニティの趣旨は以下のとおりです。

アジャイルに関わらず開発現場の改善を志す人(ひよこ)が集い、有識者(にわとり)に悩みを相談しつつ、いつの日か「にわとり」になることを目指すコミュニティです。
開発現場について何か困っていることがある方、開発現場をもっと良くしたいと思っている方が、明日からすぐにアクション出来るようなインプットを持ち帰ってもらいたいと思っています。
洗練されていて美しく素晴らしい開発手法を磨くのではなく、もっともっと、今まさに誰かの目の前にある、崩し難い壁を越えるための手助けが出来るようなコミュニティーでありたいと思っています。

具体的な内容をテーマとして取り扱っているため、現場で活かせる気づきを得ることができるでしょう。

主な開催地:東京
アジャイルひよこクラブ

のびのび FUKURUM

ロールや業種を超えた交流によって、互いの理解をめざすコミュニティです。福岡を拠点に活動が行われています。

のびのびFUKURUMは、スクラムをメインに、ロール(PO・SM・Developer )、業種(IT・飲食・卸しなど) を超えた交流を目指したイベントです。

ソフトウェア開発以外にも適用できるフレームワークであるスクラム。のびのびFUKURUMでは、業種だけでなく、人事・営業・総務など部署を超えたコミュニティ形成をしています。

主な開催地:福岡
のびのびFUKURUM

スクラム道 関西

大阪を拠点に活動しているコミュニティです。
月に2,3回のペースで、知識共有や議論の場が開かれています。

私たちは、ソフトウェア開発における私たち自身の現場をより良くしたいという想いから、スクラムやアジャイルな開発の知識を相互に共有し、議論しながら切磋琢磨するために集まった関西のコミュニティです。

主な開催地:大阪
スクラム道 関西

LeSS Study

都内で開催されている、大規模スクラム(Large-Scale Scrum:LeSS)をテーマにしたコミュニティです。LeSS考案者のひとりであり、Odd-e Singapore メンバーの Bas Vodde(バス・ヴォッデ)の著書である「Large-Scale Scrum: More with LeSS」を、弊社 榎本明仁が日本語訳監修を務めた「大規模スクラム Learge-Scale Scrum(LeSS)」の読書会がメインの活動となっています。

主な開催地:東京
LeSS Study
書籍:大規模スクラム Large-Scale Scrum(LeSS) アジャイルとスクラムを大規模に実装する方法(Amazon)

スクラムマスター向けのカンファレンス

国内外のスクラム実践者が登壇し、それぞれの取り組みや気づき、考え方を聴くことができるのが、各種カンファレンスです。
コミュニティや勉強会よりも規模が大きく、登壇者に限らず参加者同士の意見交換が活発に行われます。

Regional Scrum Gathering Tokyo

国内で開催されるスクラム関連のイベントのうち、最大級のイベントがRSGT(Regional Scrum Gathering Tokyo)です。
近年は毎年1月に開催されており、2020年は1/8~1/10の三日間で行われました。
Regional Scrum Gathering Tokyo 2020

スクラムフェス大阪(Scrum Fest Osaka)

大阪で開催されているカンファレンスです。
2019年に第一回目が開催され、2020年は6/26、6/27の二日間で開催が予定されています。
スクラムフェス大阪(Scrum Fest Osaka 2020)

スクラムフェス札幌(Scrum Fest Sapporo)

今年が初開催となる、札幌のカンファレンスです。
アジャイル札幌というコミュニティが主体となっていて、4/17、4/18の二日間で開催が予定されています。
スクラムフェス札幌(Scrum Fest Sapporo)

まとめ

スクラム実践の難しさは、姿勢やマインドセット習得の難しさとも言えます。
研修受講やイベントでの交流により、知識だけでは補えないスクラムの実践力をつけていきましょう。