アジャイルやスクラムを始めるとき、実践して壁にぶつかったとき、書籍やインターネットの記事を見ながら、より良いチームビルディングを模索しているのではないでしょうか。
今回は、「スクラムチームにおける開発者(エンジニア・技術者・プログラマ)」のチームビルディングに役立つスクラム本を紹介いたします。
目次
自主的な作業チームへの変革を導くバイブルとして、世界中で読み継がれているベストセラーです。チームベースの組織における新しい現実を反映し、従来の監督者からチームリーダーへと役割がどう変化すべきかを説いています。
階層型組織から参加型構造への移行を目指す人々にとって非常に有益な一冊です。Motorola社やMITなどの専門家からも高く評価されており、数多くのケーススタディや実用的なチェックリスト、研修プラクティスが網羅されています。
Fisher Group, Inc.の共同創設者。Apple、HP、Motorola、Shellなど、世界中のグローバル企業でハイパフォーマンスな管理プラクティスの導入を支援してきました。チームビルディングや組織設計における権威として、国際的なカンファレンスでも高く支持されています。
組織行動学の世界的権威リチャード・ハックマンが、チームが最高のパフォーマンスを発揮するために必要な「5つの条件」を提示した名著です。特定のリーダーシップスタイルを説くのではなく、チームが自律的に動ける「状況(ステージ)」をいかに整えるかに焦点を当てています。
オーケストラから航空機のコックピットクルーまで、多様な事例を通じて導き出された5つの条件(安定したチーム、明確な方向性、実現可能な構造、支持的なコンテキスト、有能なコーチング)は、現代のスクラムチームにもそのまま適用できる普遍的な原則です。
社会組織心理学の第一人者。イリノイ大学で博士号取得後、エール大学を経てハーバード大学教授を歴任。20年以上にわたる研究を通じて、チームが機能するための条件を理論化し、世界中の企業組織に多大な影響を与えました。
シリコンバレーのハイテク企業を舞台にした「寓話」を通じて、組織の健康を損なう「5つの機能不全」を解き明かす、パトリック・レンシオーニの代表作です。物語の形をとることで、チームが直面する複雑で生々しい人間関係の課題を、苦痛なく、かつ深く理解することができます。
克服すべき「5つの機能不全」:
1. 信頼の欠如
2. 対立することへの恐れ
3. 参加意欲(コミットメント)の欠如
4. 説明責任の回避
5. 結果に対する不注意
後半の第2部では、これらのハードルを克服するための具体的なモデルと、自分のチームを評価するための質問項目が用意されています。高い成果を目指すスクラムチームにとって、心理的安全性の土台となる「信頼」をどう築くかを学べる必読書です。
エグゼクティブチームの開発と組織の健康を専門とする経営コンサルティング会社、The Table Group社の創設者。フォーチュン500企業からスタートアップまで、数千人のリーダーを支援してきました。『The Ideal Team Player』など11冊のベストセラーを持つ、リーダーシップ論の世界的オーソリティです。
「会議は単なる問題解決の場ではなく、チームの能力を構築する機会である」――。参加型意思決定の第一人者サム・カナーが、グループの変革力を引き出すためのスキルと哲学を網羅した、世界中のリーダーに愛読されるガイドブックです。
第3版となる本作では、現実的なアジェンダ設計やグループダイナミクスの教え方、ファシリテーターが直面する典型的な課題への対応など、60ページ以上の新しいツールと事例が追加されました。多様な視点を歓迎し、持続可能な合意を生み出すための具体的なプロセスを学べます。
Community At Work社の創設者。30年以上にわたりファシリテーションの専門家として、HPやVisaといったFortune 500企業から、最高裁判所や非営利団体まで幅広い組織を支援。国際ファシリテーター協会(IAF)などでも高く評価されている権威です。
効果的なチームワークとは、単なるグループのプロセスではなく、個人のスキルセットです。本書は、どのようなチーム状況下でも、個とチーム双方の利益を最大化し、成果を出すための「思考の技術」と「振る舞い」を説いています。
「悪いチームに配属された」と不平を言うのはもう終わりです。20年以上にわたる製品開発・ハイテク環境での経験に基づき、責任ある生産的な関係を築くための演習やケーススタディが豊富に盛り込まれています。個人の責任感こそが、生産的なチーム体験を生む鍵であることを学べます。
Partnerwerks社社長。「Being Powerful」セミナーの開発者。AMD、IBM、Nokia、Wells Fargoなど多くのグローバル企業で、責任感とリーダーシップを軸としたチーム育成のコンサルティングを行っています。
メリー・アーロン・ウォーカーは、テキサス州オースティンに拠点を置く戦略的コミュニケーションコンサルタントBetween the Lines社およびPartnerwerksのアソシエーションの代表です。
エリン・オウトゥール・マーフィーはPartnerwerks社のコンサルタントであり、日本でソニーの経営陣の研修・トレーニングを行い、その他の開発を主導しました。
大規模なアジャイル開発において極めて重要な「フィーチャーチーム」と「要求領域」の概念を凝縮したガイドです。コンポーネントごとの分断を避け、顧客価値を中心に据えた組織設計のヒントがここにあります。
[PDF] Feature Team Primer(フィーチャーチーム入門) (English)
[PDF] Feature Team Primer(フィーチャーチーム入門) (Japanese)
大規模スクラム(LeSS)の共同提唱者。組織設計コンサルタントとして、BMWやEricssonといった企業の巨大な製品開発現場にLeSSを導入。教育よりも「実践」を重視し、現在もC/C++のTDDコーチとして現場でコードを書き続けています。
LeSS(大規模スクラム)の共同作成者であり、アジャイル・リーン開発の世界的リーダー。組織設計から技術プラクティスまで幅広いレベルでのコーチングを行い、数千人のエンジニアを育成してきました。クレイグ・ラーマンとの共著『大規模スクラム More with LeSS』は、組織変革のバイブルとして知られています。
「スキルと要求のミスマッチがあるからといって、チーム全員がすべてをこなせるようになる必要はありません。そのような極端な二元論は、スペシャリストかジェネラリストか、という二者択一の思考に陥らせてしまいます。」
−− Bas Vodde
スクラムチームにおいて長年議論されてきた『専門性』のあり方について、バス・ヴォッデがそのバランスの重要性を説いた記事です。スキル不足を単なる問題とするのではなく、チームのダイナミクスを活性化させる「学習の機会」として捉え直しています。
LeSS(大規模スクラム)の共同作成者であり、アジャイル・リーン開発の世界的リーダー。組織設計から技術プラクティスまで幅広いレベルでのコーチングを行い、数千人のエンジニアを育成してきました。クレイグ・ラーマンとの共著『大規模スクラム More with LeSS』は、組織変革のバイブルとして知られています。
認定スクラムデベロッパー(CSD®)研修・トレーニングとは
■ 概要
スクラムの開発チームメンバーとして、正しくかつ効率的に恊働できる人材育成を目的とした、Scrum Alliance®による体系的な教育・認定プログラムです。技術力とコミュニケーション能力が国際水準を満たしていることを認定スクラムトレーナー(CST®)が評価します。
■ 学べること
理想的なスクラムチームの1週間を体験しながら、アプリケーション構築を通じて適切な技術習慣を習得します。アジャイルコーチからの直接的なコーチングにより、本記事で紹介したチームビルディングの理論を現場でどう実践するか、具体的な悩みも相談できます。
■ 詳しくはこちら
Odd-e Japan トレーニング申込み
認定スクラムデベロッパー(CSD®)研修・トレーニングとは
Certified Scrum Developer®(CSD®)- Scrum Alliance®
■ 研修・トレーニングプログラム
・スクラムのプラクティス(スプリント計画、リファインメント等)
・技術的プラクティス(アジャイルな設計、TDD、CI、リファクタリング、レガシーコード改善等)
■ 資格取得について
5日間の受講(2日のスクラム基礎 + 3日の技術教育)を通じて、アジャイルな技術者としての能力を証明することで、2年間の認定資格を申請する権利が得られます。
各種トレーニングについては
以下のリンク先よりお申し込みください。