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Lean Canvas
たった30分で自分のビジネスモデルを整理できる
リーンキャンバス

リーンキャンバスとは

リーンキャンバスとはひとことでいうと、ビジネスモデル全体を俯瞰できるようまとめた1枚の図からなるフレームワークです。リーンキャンバスは、「リーンスタートアップ」(The Lean Startup: How Today's Entrepreneurs Use Continuous Innovation to Create Radically Successful Businesses)という著書で有名な起業家のエリック・リース(Eric Ries)が提唱したものです。
コンピュータテクノロジーの分野に関連する(いわゆるIT系の)企業が多く所在することで知られているシリコンバレーでは、毎年数多くのスタートアップが誕生しては消えていっています。アメリカの起業家養成スクール「Yコンビネーター(Y Combinator)」の創業者であるポール・グレアム(Paul Graham)によると、起業における成功の割合はたったの7%とごくわずか。残りの93%は失敗に終わるそうです。且つ Dropbox や Airbnb などのような大成功を収める割合は 0.3% ほどにとどまるようです。
そのような過酷な環境下で事業を成功へと導くためには、事業計画に問題が見つかったらすぐ軌道修正を行い、素早いアップデートを行うことが肝心です。
リーンスタートアップや、リーンキャンバスの「リーン」は英語で lean、日本語では「ムダがない」「効率的な」という意味です。

つまり、リーンスタートアップは、アイディアをより効率的に素早く事業化する検証プロセスのマネジメントで、小さくビジネスを創造し、問題が見つかったら、すぐにムダを省いて軌道修正しようという起業においての方法なのです。

リーンスタートアップでは、より早くPDCAをまわし、無駄を削ぎ落とし効率的に顧客へより良い価値提供を行うことが求められます。
そのための準備として、ビジネスモデルを検討する必要がありますが、そのビジネスモデルを簡潔にまとめることができるフレームワークがリーンキャンバスです。また、事業において顧客のニーズを常に意識し続けて事業を動かすことは難しく、意図せず当初の理念から離れそうなときやビジネスモデルの検証を段階に行うためにリーンキャンバスを再活用すると、顧客のニーズを俯瞰的に捉えて事業を成長させることに役立つでしょう。
リーンキャンバスを作り事業の概要を整理することで、事業プラン全体を俯瞰することができ、事業プランの一貫性を保ったり、考えの抜け漏れを防ぐこともできます。
事業計画書でもビジネスモデルの概要を作ることがありますが、リーンキャンバスは、より計画を簡潔にすることができるため、他の人の理解を得やすく共有を行うこともよりかんたんであるとされています。いきなり開発して上手く行かなかったら、それまでに費やした時間が無駄になってしまいます。
開発する前にまずはリーンキャンバスを作成し、明らかになった仮説をユーザーにインタビューしてみましょう。

ユーザーインタビューを通してリーンキャンバスをブラッシュアップすることで、失敗のリスクを減らすことに役立つでしょう。

リーンキャンバスの事例

ビジネスシーンで大きなムーブメントとなり、今や世界中の企業や個人が実践しているリーンキャンバスは、ビジネスモデルの考案だけではなく、考案後の検証などにも用いられ、計画している事業が成立するのかを俯瞰でとらえる際に活用されます。
1枚の用紙に事業内容全体を簡潔にまとめることができるため、わかりやすく、共有を行いやすいこともメリットといえるでしょう。
具体的には下記のような構成となっています。

1. 顧客(Customer)

どんな人がターゲットなのか(アーリーアダプターは?)(Target customers)

* 既存の代替品(Existing Alternatives)
課題と併せて既存の代替品(代替サービス)をピックアップしておくと、自社商品の独自性を打ち出していく際に比較・検討を行いやすくなります

2. 課題(Problem)

ターゲットが感じている解決すべき上位3つの課題(Top 3 problems)
* アーリーアダプター(Early Adapters)
顧客セグメントと併せてアーリーアダプターの特徴を書き出しておくと、商品企画の方向性がより鮮明になります。

【Tips】
作成の際に、「マーケット目線で考える、マーケティング目線で考える」のが「顧客」から「解決策(課題)のアイデアから発信する」のが「課題」から
と覚えておくと良いでしょう。身近な課題の場合は、課題からスタートするのも良いでしょう。

3. 独自の価値提案(Unique Value Proposition)

どうなれば独自の価値を感じてもらえるか(一言で顧客に価値を伝えられるメッセージであること)
Single, clear, compelling message that states why you are different and worth
* 独自の価値は、9を書くまで常に考え、見直しをしていきます。

4. ソリューション(Solution)

どうやってその課題を解決するか
上位3つの課題に対するソリューションを書きましょう(Top 3 features)

5. チャネル(Channels)

どうやってターゲットにアプローチするか
Path to customers

6. 収益の流れ(Revenue Streams)

どのように収益化されるか
Revenue Model, Lifetime Value, Revenue, Gross Margin

7. コスト構造(Cost Structure)

事業にかかるコストは何か?(人件費やターゲットの獲得コストなど)
Customer Acquisition Costs, Distributing Costs, Hosting, People, etc.

8. 主要指標(Key Metrics)

何を指標として計測することで成功、失敗の判断をするか
圧倒的な優位性をモニターするための指標があることば望ましい(強みを伸ばす指標は何か?)
Key activities you measure

9. 圧倒的な優位性(Unfair Advantage)

他者に真似されないものはなにか(簡単にコピーや真似ができない点は?)
Can't be easily copied or bought

上記の数字には意味があります。まずは、数字の順番で埋めていきましょう。
また、いきなり全て埋める必要はありません。まずは「1.顧客」と「2.課題」を埋めてみましょう!
そして、1と2を埋めたら、実際の顧客に課題が正しいかを聞いてみましょう!この時点で顧客の課題が誤っていたら、3以降の仮説は全て修正する必要があるかもしれないからです。自分では埋められないものは顧客にインタビューして埋めるようにしていくと良いでしょう。例えば「6.収益」。あなたが考えた「3.価値」に対して顧客はいくらなら使いたいと思うかをヒアリングできれば埋めることができるでしょう。全部を埋められない場合は、以下のステップで埋めていくと検証がしやすいかもしれません。

  • Step 1
    課題理解のため、1(顧客)、2(課題)、3(独自の価値提案)を埋めて1回目のヒアリング
    (解決する価値がある課題なのか?、競合と今はどう解決しているか?の確認、誰が困っているか?ターゲットがあっているかを確認しよう。また、将来、顧客セグメントとして成長するのか?(ニッチすぎると成長しないので)を確認しよう)
  • Step 2
    ソリューションの決定のため、1(顧客)、3(独自の価値提案)、4(ソリューション)、6(収益の流れ)を埋めて2回目のヒアリング
    (課題をどうやって解決するか?、最小限のソリューションは何か?を確認しよう。また、どのような課金モデルならば顧客がお金を払ってくれるか?を確認します。またお金を払ってくれるアーリーアダプターは誰かを再確認します。アーリーアダプターをどう獲得するかを考えよう)
  • Step 3
    3(独自の価値提案)、5(チャネル)、6(収益の流れ)でMVPを検証
    プロトタイプを作って、仮説としてあげたチャネルで顧客を獲得できているか?、顧客が価値にお金を払ってくれるか?を確認します。
  • Step 4
    最後に5(チャネル)、7(コスト構造)、8(主要指標)、3(独自の価値提案)、9(圧倒的な優位性)事業として成立するかの確認
    ターゲット顧客のセールスのタッチポイントとビジネス目標の指標が一致しているか?また、ビジネスモデルが上手く回っているかを把握するためにコスト構造を確認しましょう。
  • Step 5
    スケールできそうなチャネルを獲得できるかを確認しましょう。

リーンキャンバスの事例

リーンキャンバスの事例

リーンキャンバスのテンプレート

リーンキャンバスの作成は、一度作成して終わりではなく、その後もさらに良いものを作れるよう何度も改善を繰り返すと良いでしょう。以前のリーンキャンバスと比較して、どの点が良くなったのか、どういった部分に改善の余地があるのかを考えることで、少しずつ自社のビジネスに良い影響を与える形にしていけるでしょう。

Odd-e Japanのトレーニング

Odd-e Japanの認定スクラムプロダクトオーナー(Certified Scrum Product Owner®:CSPO® )トレーニング、では、プロダクトオーナーとしての基本的な知識や考え方について学びます。必要に応じて、スクラムの概念、背景、概要、各役割やセレモニー(ミーティング)、スクラムと他の新製品開発手法との違いについても取り上げます。
リーンキャンバス作成をはじめとして事業計画やスタートアップについても体系的に学んでいただくことができます。
研修によってはプログラムに組み込まれないこともありますが、講師に直接ご質問ください。

また、「アジャイル新規事業」は、経験豊富なプロフェッショナル人材を提供することで貴社の新規事業を早期実現するサービスですが、お客様のご要望に応じて、バリューリーンキャンバス作りはもちろん、貴社の新規事業を成功に導くサポートをいたします。

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