去る2018年4月16日〜18日にアメリカ ミネアポリスにて開催された Scrum Alliance® 主催の Global Scrum Gathering® Minneapolis 2018 の2日目に開催されるオープンスペースに当社アジャイルコーチの知花里香が参加いたしました。
「・・・・大きすぎる。。」Open Spaceの会場に入ると人数の多さと会場の広さに圧倒されます。
一体これから何がどう進むのだろう・・不安と期待が入り交じる中で会場に入ります。
オープンスペースとは、Global Scrum Gathering® Minneapolis で2日目に開催されたセッションで、オープンスペースは参加者が全てを決めます。
議題、場所、時間、全てです。
何かを話したい人が、「話したいこと、場所、時間」を宣言し呼びかけます。聞いている人達は自由に入退出できます。
話したいことも、得意なことを伸ばすことに使ってもいいですし、興味があるトピックでもOK。
ちなみに、Global Scrum Gathering® 3日間のうちの2日目は、終日このオープンスペースが開催されています。
オープンスペースの主題(Open Space Theme)
オープンスペースファシリテーター:Cathy Simpsonさんのメッセージ
Imagine what’s possible when a group of really smart people bring their energy and intelligence to make something happen. Magic? Something delightfully unexpected? Changing the world?
Consider this: What’s left to transform? How can we use Scrum to impact the big issues in the world (you know, those global issues that are important to us — and everyone else)?
Join us and let’s use our powers for good.優秀な人達が活力と知性を備えて何かコトを起こすためにやってきたときに、何が起こり得るでしょうか?想像してみてください。マジックでしょうか?棚からぼたもちのような、予想だにしないラッキーなことが起こる?世界が変わる?考えて下さい。変革のために、何を結論として残すべきでしょうか?世界の大きな課題に対して、私たちはスクラムをどのように使えば強い影響を及ぼすことができるのでしょうか?(このような世界的な課題は私たちにとって必要ですよね?)Open Spaceに参加して、私達の力をより良い方向へ活用していきましょう!
この4つの原理に共通していますが、とにかくオープンスペースでは主体性が大切になります。
私はオープンスペースの会場にいる内に、自分の心が自然と開いてくるのを感じました。
「自分は一体今、どんなことを、この場で、この参加者の中の誰かと話したいだろう?」
この「気持ち」がオープンスペースを有効にしていきます。
もちろんプレゼンターが発表するものの中から、興味があるものに参加するのも手ですが、”(他のプレゼンターは関係なく)私だったら何が話したいか?”と、自然に考えてしまう不思議なエネルギーがこの場には満ちています。
結局私は「スクラムマスター/コーチ として、チームの場のバウンダリー(境界線)をどう考えるか?」というお題にしました。
(緊張すぎる場を作ると、発言やアイディアが出てこないし、安全でリラックスできる場を作ると、いつの間にか馴れ合いや、雑な意思決定が生じるリスクがある。それをどう発見し、どのくらいに保つようにしていけばいいのか、また保つためにはいつどんなアクションをしていくべきか?)
もちろん、プレゼンターの列に並んでいる時には、緊張も不安もあったのですが、もしそれで設定した場に人がこなくても、それはそれでいいやと思えました。
とりあえず今思っていることを投げかけてみることが大事なのではないか、と。
ちなみに、オープンスペースの「Whoever comes are the right people.」という原理にはこういった背景も含まれています。
ーー もし誰も自分のアイディアに集まらなかったら、傷ついたり怒りを感じることもあるかもしれない。ただその場合は、そのアイディア自体がイマイチの可能性があります。またはアイディアはよくてもタイミングが悪い場合もあります。
さらに、そのアイディアを対処できる人はあなただけの可能性もある。
セッションは2人以上でなければならないというルールはありません。
せっかくの時間なので、1人で情熱を持って重要なアイディアに取り組むために自由な時間を十分にもつ良い機会となるでしょう。
ーーー
Open Space Technology / Harrison Owen
より
結果ですが、3名の方がテーブルに尋ねてきてくれました。拙いしどろもどろの英語ではありましたが、お互いの知識や経験をシェアする場となりました。
参考情報
■ オープンスペースを体験いただけるコミュニティ
スクラムに興味がある人やスクラムマスターが集まり、オープンスペース形式で話したいトピックを持ちよりディスカッションできる場です。
Scrum Masters Night! (Scrum Alliance® 認定コミュニティ)
■ 参考図書
オープン・スペース・テクノロジー ハリソン・オーエン著(ヒューマンバリュー社)
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